最近おすすめの音楽をコメントする企画、その3です。
07. 337km / クアイフ
去年、発売されたミニアルバム「URAUE」のオープニングを飾っている一曲。
前回、ピアノロック→ピアノポップへとコンセプトを改めたクアイフさんが、その変化を分かりやすく表現した「POP is Yours」というかなり明るいアルバムを出した反動で、裏表両面ともさらけ出すアルバム、ということで
かなり序盤暗めの世界観や、おミズな世界観をぶち込んだ意欲作です。
最後はポジティブに戻って爽やかに終わるんですが
しょっぱなのこの「337km」はスリリングな演奏にストリングスを織り込むという、新しさ満載のカッコいい曲ですね。
337kmというのは、クアイフの地元、名古屋と東京との距離だそうで
ライブのたびに行ったり来たりするたびに、いろいろ反省や自戒の念が浮かんでしまうという、実体験をもとにしています。
このアルバムのレコ発として、名古屋の「ちくさ座」という小劇場で行われたワンマンに一泊で行きましたが
ピアノ、ベース、ドラムのスリーピースバンドに
弦楽四重奏がコラボ!
なかなかバンド音楽と交わることのないストリングスの入ったライブはかなり特別感があって、行った甲斐がありました。
アンコールにも、まさかのサプライズがあってさらにライブ感マシマシのプレミアムな一夜になりました🎵
08. Spirit Black / Aldious (4:33)
Aldiousは、ガールズメタルバンドで2010年デビューということなので、こちらも10周年でベテランですね。
アルディアスといえば、ボーカルの代変わり
初代ボーカルRamiさん、2代目ボーカルRe:noさん
ボーカルが耳のトラブル(職業病?)により脱退を発表してから、最初はサポート?代理ボーカルとして登場した3代目のR!N(リン)さん
もともとソロのシンガー・ソングライターでバラードを中心に歌っていたとは思えないほど、
声量があって声に迫力があって、ピンと張りつめた気合いを感じられるナイスなボーカルですね。
ホントに、バンドの顔であるボーカルが交替しながらも、継続して進化を続けているバンドなんて
そうそうなくてそれが2度も!!
奇跡のようなバンドですね。
普通はボーカル脱退やソロ転向=バンドの活動終了、になることが多いですからね。
しかも、初代ボーカルの曲と、2代目ボーカルで作られた曲、かなり世界観も違えば曲調、音程も違うのに
畑違いのジャンルに飛び込んだはずのR!Nちゃんの歌唱がどちらの曲にもハマっているのが凄すぎる!!
バッキバキにメタルな、尖った曲もRe:no時代に出来たポップな曲も、すでに出来上がった曲に合わせながらも
どちらも違和感のない仕上がりになっている!?
なんか、カラオケ感がそこまで出てなくて
対応力がホントにスゴい!んですよね~
Aldious / Spirit Black - LIVE without a live audience from SHIBUYA CLUB QUATTRO - (2020)
この曲は、今年に発売されたボーカル新録の過去曲ベストアルバムの、最初に来る曲なんですが特にピリッ!としてカッコよかったので選んでみました。
09. himitsu / おかもとえみ (3:48)
フレンズのボーカル、おかもとえみ こと「えみそん」がソロアルバムを発売し、そのレコ発ワンマンに行ったのが
コロナで全面休業前のギリギリ駆け込みラストのライブになりました(^_^;)
けっこうフレンズのときと、ソロの曲調というか
求めている世界観が違うんですけど
おしゃれでかわいくて、歌が上手いのはどちらもいっしょで
フレンズは基本パーティー感だったり、仲間うち感みたいな陽気な感じの曲が多いんですが(バラード曲を除く)
おかもとえみソロのときは、もっとクールで
テンポもまったりして、外面と内面(本心)みたいな違いがあるんですよね~
で、この曲の場合はそんなチルな空気のなかでも
ダンサブルなリズムで、声もミステリアスな雰囲気を帯びておしゃれなんですね~
ライブでは、ダンサーを従えての振りを踊りながらの歌唱がめちゃめちゃかわいくて◎◎でした。